「人生100年時代」と言われる昨今。定年以降も働きたいと思っている人は多くいるのではないでしょうか。また、主婦の方で「仕事はしたいけど専門性の高い仕事はちょっと……」と考えている人もいるのでは。そんな人におすすめしたいのが「清掃」の仕事。

清掃の仕事と聞くと「大変そう」と思われる方もいるかもしれません。しかし、実は未経験の人が始めるのにピッタリな仕事なんです。 では一体どんな仕事があるのか？　ビルや商業施設、マンションなど、清掃する場所により仕事内容が異なるので、その一部をご紹介します。

【ビル・商業施設清掃員】
オフィスビルやショッピングビル、ショッピングモールなど、多くの人が利用するビル・商業施設の清掃を行います。清掃場所は、エントランスや階段、廊下などの共有スペース、窓、トイレなど。廊下や階段などをモップがけで汚れを取った後、ワックスがけを行って床をコーティング。清掃箇所が広いため、ポリッシャーという専用の機械を使うところも。また自動ドアの拭き掃除も行います。

【ホテル清掃員】
客室を中心にロビーやエントランスなど、ホテル・旅館内の掃除を行います。客室清掃では、床やバスルーム、トイレを清掃し、アメニティグッズを補充。リネン交換をして、ベッドを整えます。多くのホテルが、スタッフ用のユニフォームを用意しています。

【病院清掃員】
ロビーや受付、トイレなどの共有スペースが中心です。場合によっては、診察室や検査室、手術室、病棟といった「医療行為を行う場所」が掃除の対象になることも。病院には、怪我や病気で通院・入院している患者さんがいるため、清掃員が感染源とならないよう、手洗いとうがいを徹底するなどの配慮が求められます。

【その他】
マンションの清掃や、列車・新幹線を専門に清掃する列車清掃員、私たちが日常生活の中で出すゴミを回収する清掃業務員などがあります。

施設等から委託された清掃会社が仕事を請け負うケースが大半ですので、清掃会社やビル管理会社の求人に応募・就職することが一般的です。

そんな清掃の仕事のやりがいは、「気持ちがいい」こと。自分が汚れを落とした箇所がピカピカになるのは気持ちがいいもの。さらに勤め先の人からも「いつもありがとうございます」と声をかけていただくことも。家事で得たスキルをそのまま活かせるのも魅力ではないでしょうか。