「仕事と主婦業を両立させたくて、今の職場へ転職をしました。夫よりも帰りが遅くなってしまうことも多かったので、主婦としてもう少しがんばりたいと思っていたんです」

そう話すのは、人材派遣会社で事務員として働く南部さん。以前勤めていた企業では、通勤が大変だったことに加え、残業が多く家事をすることもままならなかったため、転職を決意した。転職後は通勤時間も短く、ほぼ定時で帰れるため負担なく家事との両立をこなせているという。

「おかげさまで体調もよく、夫からも『顔色がよくなったね』と言われます。心にもゆとりができて、夫にも優しくなれるようになりました（笑）。家で笑顔も増えましたね。仕事面でも、時間に余裕ができたので、一つひとつの作業に対して細かく確認ができるようになり精度が高まったと思います」

現在は、派遣業務に関する契約書や請求書の確認が主な仕事。一緒に働くもうひとりの事務員と協力して、月に300人以上の書類を確認している。月末などは特に多忙を極めるも、ストレスなく仕事と向き合えていると南部さん。

「一緒に働く事務スタッフはもちろんですが、忙しいときは営業の方々も協力してくれるので、本当に助かっています。スタッフ同士の仲が良く、職種を問わずコミュニケーションが活発なので、仕事で困ったことがあればみんなで助け合う風通しの良さが、今の職場の良さであり強みだと思います」

実際にこの取材中にも、他のスタッフが南部さんの緊張を解きほぐすために様々な形でエールを送り、その場を和ませるなど雰囲気の良さが十分に伝わってきた。

「そうしてみんなでひとつの目標に向かって仕事をするのは、とてもよいモチベーションになります。時間や精神的にも余裕ができているので、今後は自分のキャリアアップのためにも資格取得に挑戦したいです。簿記の資格取得に励んだり、衛生管理の責任者の資格を取れるようがんばりたいと思います」
と、今後の目標について語ってくれた。