「担当しているスタッフの方が、派遣先の職場でイキイキと働いている姿を見たり、聞いたりすると、自分のことのように嬉しく思います」

そう話すのは、医療・福祉業界に特化した人材派遣・紹介サービスを行う株式会社キャリアアップで人材コーディネーター兼営業として勤務する円谷さん。同社は主に、医療や福祉業界で働きたい人と、人手が欲しい医療機関・福祉施設のパイプ役として双方にとってプラスとなるよう、人材を派遣している。前職は、建設業界を中心とした人材派遣の営業として勤務していた円谷さん。同じ人材派遣の会社とはいえ、携わるのはまったく違う業界。そのため働き始めた当初は不安があったそう。

「自分で勉強するのはもちろんですが、実際に施設を見学させていただいたり、先輩方に教えていただくなどして、少しずつ業界のことを学んでいきました」

現在は、人材コーディネーターとして20人ほどの派遣スタッフの管理を行っている円谷さん。スタッフの現状をしっかりと把握するため、細かく面談を行うなど積極的にコミュニケーションを取っている。派遣スタッフや受け入れ先で関わる多くの人たちが、年上の方々のため勉強になることが多いという。さらに国籍も多岐にわたるため、難しいと思う反面、やりがいがあると語る。

「担当しているスタッフさんの中に、同じ歳のベトナム人の女性がいて、その方が介護施設で働くことになった時のことです。本人の人柄も良くやる気もある方なので大丈夫だと思っていたのですが、心のどこかで不安はありました。でも、その後の面談で『楽しく働けている』『おじいちゃん・おばあちゃんたちもいい人ばかり』というコメントを聞いた時は本当に嬉しかったですね！！」

このことを機に自信を得ることができたという円谷さん。現在は、コーディネーター業務以外にも、新規案件を獲得する営業業務や事務処理なども任されている。

「営業としてもコーディネーターとしても、まだまだ足りていないところはたくさんあります。また、ビジネスマナーなど初歩的なところも勉強不足を痛感することがありますが、一歩一歩、成長できるようにがんばっていきたいです」