「６年間専業主婦として家事や育児に専念していましたが、娘が小学校に入学したくらいから自分の時間が増えてきたので働くことを決意しました。ただ、6年のブランクがあったので自分に務まるのかとても不安でしたね」

そう話すのは「ダスキンほくえつメリーメイド」で、清掃スタッフとして働く和田さん。
彼女のように専業主婦が仕事に“復帰”する際、ブランクに対する不安を抱く人も多いのではないだろうか。

同社では、和田さんと同じような思いを持ちながら面接を受ける方が多いという。そんな不安に対して、「働き方」と「研修」２つの軸でサポートしているのだとか。

「入社して100時間は経験豊富な先輩スタッフとペアを組んで仕事に臨みます。掃除の仕方や薬剤の使い方など、丁寧に教えてくれます。不安だったら100時間以降でも、先輩が一緒に回ってくれますし、研修もわかりやすく、スキルや心構えを身に付けることが可能です。それとシフトに融通が利くのも心強いですね。家事との両立に慣れるまでは午前中のみの勤務や、学校の行事の時などにも休めるよう調整していただきました」

こうしてすぐに不安を払拭することができた和田さんは、負担なく仕事に励むことができた。そんな和田さんも今年で勤務歴6年目を迎え、後輩の育成を任されるまでに。なかには自分より「年上の後輩」もいる。やりにくさを感じているのかと思いきや、かなり良好な関係を築けていると和田さんは言う。

「自分が入社したときに先輩方に教えていただいたことを伝えるように心がけています。また指導するスタッフの中には自分より年上の方もいるのですが、人生では私よりもはるかに先輩です。子育てのことを中心に相談に乗ってもらっています。正直、友人よりも相談に乗ってもらっていると思いますよ」

年齢や社歴にとらわれず幅広い世代の人たちと自由なコミュニケーションが取れるのが、この職場の良さでもあると和田さんは話す。おかげで幅広い視野を持つことができ、仕事だけではなく人としても成長を実感しているそう。そんな和田さんの姿を見た家族からは熱いエールが届いている。

「家で仕事の話をするようにしているのですが、夫からは前より生き生きしているねと言われました。また、働いている私の姿を見ているからか娘は積極的に家事を手伝ってくれるようになりました。家族の期待に応えられるよう、これからも楽しく仕事をがんばりたいです」