「一緒に働く仲間を大切にすることを第一に考えています。スタッフが不仲だとその雰囲気は利用者さまに伝わってしまいます。この施設には個性豊かなメンバーが揃っていますが、それぞれのいいところを活かしてみんなでこの施設をよりよくしようという雰囲気があります。だからすごく働きやすい環境だと思います」

そう話すのは、メディカル・ケア・プランニング株式会社が運営する、サービス付き高齢者向け住宅「ハーモニーライフ飯能」で看護師として働く藤田さん。幼い頃からおじいちゃん子で、その看病をしてくれていた看護師さんの姿に憧れを抱き、この道を歩み始めた。以来、看護の道一筋で働いている藤田さんだが、大きな転機となったのが子供の出産だと言う。

「子どもを産んでからは専業主婦として子育てに力を注いでいましたが、社会との接点がなく、仕事もしたいと思っていました。その時、家の近くにこの施設ができることを知り応募しました」

とはいえ子どもはまだ幼く、当時は子どもを保育園に預けることができず、一時保育で預かってもらう状態。仕事を始めることに不安を抱えていたという。その時、背中を押してくれたのがここのスタッフだと話す。

「『子どもが熱を出したらどうしよう』『家事との両立はできるのか？』など不安がありました。面接のとき、その思いを正直に話したところ『安心してください。ウチにはそういうスタッフも多く、みんなでフォローします』と言ってもらえて、とても心強かったですね」

こうして同施設で働きはじめた藤田さん。以前は大学病院での勤務であったため、今までとは違う経験ができ、毎日が新鮮で充実感を得られているのだそう。

「大学病院とは違い、施設の中では様々なイベントが開催されます。スタッフ同士で試行錯誤しながらも成功に向けて一致団結して力を合わせていくのでやりがいがありますね。そうしてがんばった結果、利用者さまが笑顔になる姿を見ると、この仕事をしていて本当によかったなと思います。利用者さまはもちろん、スタッフからも『あなたがいてよかった』『あなたなら大丈夫』と声をかけられると、もっとがんばろうという気になれます」

その充足感は家族も感じているそうで、夫からは「楽しそうに仕事に行っているね」と言われることが多いのだと言う。施設ができて２年弱。よりよい施設になるようこれからもがんばりたいと話してくれた。