「託児所があるのが1番の魅力でした。今は週に3日、8時45分から17時までの勤務と働く時間も限られているので保育園に預けるのも困難ですし、本当に助かっています」

そう笑顔で話すのは、介護施設で働く内藤さん。専門学校を卒業後、水族館で飼育員として働いていたが、耳の病気にかかってしまい退職。その後、一般企業に勤め、結婚・出産を機に専業主婦に。そして、昨年の11月から同施設で働くようになった。

「学生の頃、ボランティアグループに所属していて、活動の一環でよく老人ホームなどを訪問していました。ヘルパーの仕事を間近に見て漠然とですがいいなと思いました」

こうして介護業界への道を歩み始めた内藤さん。勤務初日のことは今でも覚えているという。

「初日に利用者さまのベッド移動を担当したんですが、教えてもらったことが全然できなくて。自分に務まるのかとても不安になりましたね。でも、スタッフのみなさんが優しくフォローしてくれたり、『不安だったらいつでも声をかけていいから』と言ってくださったのが心強かったです。おかげで仕事にも前向きになれました」

同施設では彼女と同じように未経験から始めるスタッフも多い。そのため、初心者が抱く不安や気持ちを周囲が理解しているのだとか。また、託児所に子どもを預けている同世代のパートスタッフが多く、子育てのことを中心にいろいろと話せて気持ちが楽になると内藤さんは言う。さらに、同施設では資格支援制度を設けており、モチベーションの向上につながっている。

「もともとは資格を取ってから働こうと思っていたんです。でもここは動画を使用した教材で学ぶことができるので、家事の合間に勉強ができてすごく助かります。それに資格取得の費用を出してくれたり、資格取得後にはお祝い金もいただけるのでやる気になれますよね。子育て中であり未経験でもある私でもここでなら働けると思いました」

今は覚えることが多く、日々勉強中とのこと。早く一人前になりたいと話してくれた。

「教わったことを早くやることも大事ですが、まずは丁寧にすることを心がけています。早く皆さんのように一通りの仕事をこなせるようになりたいです。その後、資格を取り、子どもが大きくなったらもう少し長い時間働きたいです」