「高校生のときに初めてアルバイトをしたのが八百屋さんでした。お客さまとの距離も近く、『この前買った野菜、美味しかったよ』と声をかけていただけるのがとてもうれしくて。それ以来、八百屋という仕事が好きですね」

袋詰にされた野菜を見ながら、そう笑顔で話すのは、FPパッケージ株式会社 平塚パッケージセンターで働く今井さん。高校を卒業後、菓子店等の小売店で働いていたが、約１０カ月前に同社への転職を決めた。

「ショッピングモールの中の菓子店に勤務していたんですが、近くに店を構えている八百屋の前を通る度に、『活気のある職場だな』『楽しそうだな』と思っていました。気になってその八百屋の求人ホームページを見てみたら、アルバイトの募集があったので応募しました」

現在はグループの小売店で働きつつ、工場で野菜を包装するラインの責任者を任されている。工場では24名のスタッフに指示を出し、野菜を最適な形、量で袋詰できているかを確認している。

「この仕事はただ単に野菜を袋に入れればいいわけではありません。例えばきゅうりにも、『へたした』や『へたうえ』といった向きがあり、どう袋に入れるのが適切なのかが決まっています。それを初めて仕事に就いた人や経験が浅い人にわかりやすく伝えなければなりません。24名のスタッフ一人ひとり理解度は違うので、状況を見て適切に指示するように心がけています。それがうまく伝わり、いい製品ができたときはうれしいですね」

そう仕事のやりがいについて話す今井さん。入社して間もない頃は、うまく伝えられないことで周りを困惑させたことも。それでも一緒に働く先輩のフォローや指導の甲斐もあり、今は日々楽しく働いているそう。

「この会社は、とても風通しがよく働きやすいですね。一緒に働くメンバーは皆さん優しいし、現場で困ったことがあればちゃんと聞いてくれてすぐに対応してくれます。それに、私のように『小売も工場も携わりたい』という希望も聞き入れて、挑戦させてくれるので感謝しかないです。恩返しの意味でもここでがんばり続けたいです」