日夜、患者のために奔走している看護師たち。特に昨今、医療現場の最前線で働く看護師たちの働きぶりは、大きな注目を浴びている。そんな看護師の仕事に幼い頃から憧れを抱いていたのが、東鷲宮病院で働く迫田さん。

「中学１年生のときに入院したことがあったのですが、そのときに担当してくださった看護師さんが不安な私の気持ちを汲み取ってくださっていろいろとケアをしてくれました。その姿を間近で見てカッコいいと思ったんです」

そうして看護師の道へと進んだ迫田さん。途中、結婚・出産を機に専業主婦となり家事・育児に尽力していたが、６年前、下の子どもが幼稚園に通い始めたのをきっかけに東鷲宮病院へ就職をした。同病院を選んだのは、子育て世代の働きやすさだと話す。

「他の病院をいくつか受けたのですが、夜勤必須という病院も多く、まだ子どもが小さかったので断念しました。こちらは日勤だけでOKでしたし、子育て世代の看護師が多く活躍していると聞きました。子どもが突発的な熱で急に休む可能性もあったのですが、看護部長が『やってみましょう』と背中を押してくれました」

実際に、入職当初は子どもが入院や手術を繰り返していてよく休んでいたと言う。何度も辞めようと思ったそうだが、その都度、周りがフォローをしてくれたのだそう。
「皆さん、子どもを育てた経験があり『お互い様だから』と、嫌な顔をせずに声をかけてくれました。もう感謝しかありません」

勤務時間もその人が働きやすい時間を選べるため、ワークライフバランスを実現しやすいのが魅力だと迫田さんは話す。そんな彼女は、「地域包括ケア病棟」という急性期治療を終えてすぐに在宅復帰・施設復帰するには不安がある患者さんに対して、復帰に向けた診療、看護、リハビリテーションを行なう部署で勤務している。他職種と連携して患者の支援を行う分、難しさはあるがやりがいを感じることも多いと言う。

「寝たきりだった人が、こちらで入院されて車椅子生活ができるようになったり、ご飯が食べられなかった人がご飯を食べられるまで回復される姿を何度か間近で見てきました。その度にこの仕事に携われてよかったなと実感しています」

さらに同病院では、スタッフのモチベーションをあげる取り組みにも力を入れているのだとか。

「こちらでは、病院が運営している教育委員会があり、様々な学びの機会を提供してくれます。アルバイト・パート職であっても所属できるので、やる気さえあればスキルアップができます。私も現在、骨粗鬆症の委員会に所属しているので、今後、資格取得ができるよう努めたいと思います」