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見つけた! わたしのイイ仕事

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嫌な「カビ」を繁殖させないコツは
「換気」と「掃除」

湿度も高く蒸し暑い日が続きますね。蒸し暑さを表す不快指数も、日毎に高くなっているのではないでしょうか。そして、この時期に気になることといえば、水回りを中心に発生する「カビ」。そもそも、カビってどういうものなのか? カビは、空気中に浮遊している胞子が室内の表面に付着し、温度が5℃~35℃前後であれば、付着した表面の栄養と水分を利用して発育します。室内の空気1㎥中には、数個から数千個のカビの胞子が浮遊しているといわれ、現在使用されているほとんどの建材を栄養にし、ほこりや汚れなどがあると、カビは喜んで育ちます。

カビが繁殖しやすい条件は主に以下の通りです。
・70%以上の湿度(60%以上から活発に活動、80%以上で一気に繁殖)
・20~30℃の気温(25~28℃がもっとも生育に最適)
・栄養分(食品の食べカス、ホコリ、汚れ、ダニなど)
これらの3つの条件がそろうと、カビは爆発的に繁殖すると言われています。

カビは世界に、約3万種類生息していると言われています。繁殖しやすい場所は、湿気がこもりやすい浴室内や洗面所の壁、結露が発生して湿った窓のサッシや壁、床など。さらに、台所の流し周辺、エアコンなどもあげられます。カビは、喘息やアレルギーの原因になるとされているため、発生を抑えたいですね。

◆カビの発生の予防方法
・部屋干しをしたあとは換気する
・一日に何度か窓を開けて換気をする
・エアコンのフィルターは定期的に掃除をする
・除湿器や除湿剤を使用する
・観葉植物を置く場合は、壁際から離す
・扇風機やサーキュレーターなどで室内の空気を循環させる
「酢+重曹」でカビとサヨウナラ
天然素材だから敏感肌の人も安心
それでもカビが発生してしまうことも。そんなカビ対策に有効なものがあるんです。それは、スーパーなどで簡単に手に入り、どこの家庭にもある「お酢」なんです。

昨今、お酢は美容や健康にいいとして、さまざまなメディアなどで紹介されていますが、実は掃除をするうえでもとても効果的なアイテムなんです。酸性のお酢は水垢などのアルカリ性の汚れを落とすのに最適。しかも、お酢の主成分として含まれている酢酸には優れた殺菌作用があり雑菌の繁殖も防ぐので、カビ対策も期待できる優れもの。


酢を使う際にはまず、酢水スプレーを作ります。作り方は簡単。酢50mlに水100mlをスプレーボトルに入れて、軽く振って混ぜるだけ。

さらにもうひとつ利用したいのが「重曹」。掃除のアイテムとしても重宝されていますよね。弱アルカリ性の重曹はタンパク質を緩め、カビの働きを弱めてくれます。さらに、重曹が優れているのは、研磨する際に壁などの表面を傷つける前に重曹の方が削れて小さくなり、汚れだけを巻き込んで溶かしてくれること。軽く擦るだけで表面の汚れを落とせるので壁についたカビをこすり落とす際にも役立ちます。

そんな重曹とお酢を使ったカビ取り方法をご紹介します。まずは酢水スプレーをカビが繁殖している場所にかけます。その後、重曹をふりかけると、しゅわしゅわと発泡し始めますが、その泡が汚れを浮き上がらせてくれるのです。さらにその上からもう一度酢水スプレーをして約1時間待ち、洗い流すか拭き取ります。それで落ちていなければ、歯ブラシなどで擦りましょう。

また、トイレの掃除にも重曹とお酢はおすすめ。便器の輪ジミやタンクの水垢を取るだけではく、お酢を使うことで嫌なトイレのアンモニア臭も中和して消臭します。

市販の洗剤は、汚れを強力に落とせるものの刺激が強くて、皮膚が敏感な人は使うのを躊躇してしまいますよね。お酢も重曹も食品として使われるものなので、安心して利用できます。小さなお子様やペットがいるご家庭にはピッタリなのではないでしょうか。

とはいえ、注意も必要です。お酢は酸性なので塩素系の洗剤と一緒に使うと有毒ガスが発生する場合もあるため、注意して取り扱うこと。また、重曹はアルミに使用すると黒ずんでしまったり、フローリングに使用するとせっかくの艶がなくなってしまうことも。お酢も大理石にとっては天敵。せっかくの光沢がなくなってしまう場合もあります。

湿度の高い季節も換気やこまめな掃除でカビ対策をして、快適な毎日を過ごしたいですね。
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