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見つけた! わたしのイイ仕事

見つけた! わたしのイイ仕事

2021.02.28

35歳から目指した保育の道
天職だと思えるほど充実しています

PROFILE

社会福祉法人 どろんこ会
保育士
長谷川さん (47歳)

入社10ヶ月。夫と16歳の長女、14歳の長男の4人暮らし。
常勤のパートスタッフとして勤務。週末は家事に追われているそう。

木の温もりを感じる真新しい園内を元気よく走り回る園児たち。その様子を微笑ましく見守っているのが、保育士として働く長谷川さん。慣れた様子で子どもたちと接する長谷川さんだが、実はこの仕事をはじめたのは37歳のとき。かつては広告関連の専門職として勤務するなど、保育とはまったく違う道を歩んでいた。そんな彼女がこの業界で働こうと思ったのは、専業主婦時代に苦い経験があったから。

「出産を機に専業主婦となったのですが、子どもを保育園に預けることもできず、なかなか働くことができなかったんです。だから、もう一度働くために、まず手に職をつけようと思ったんです」

そうして35歳のときに保育の専門学校に入学し、その後保育士として働き始めたのだ。保育の仕事を選んだのは、自身の子育てを通じて子どもと接するのが好きだと気づいたから。そして昨年の4月、現在勤務する「読売ランド前どろんこ保育園」(神奈川県川崎市)の新規開園を知り転職をした。決め手となったのは、長谷川さんが望む勤務体系を叶えられることだった。

「現在子どもが16歳と14歳で思春期の真っ只中です。難しい時期でもあるので、家で子どもたちと接する時間を設けたいと思っていました。それで7時〜13時までと17時〜20時までの変則シフトにしてもらい、間の時間で家に帰って家事や子どもたちとのコミュニケーションの時間を取っています」
「開園前から正職員もパート仲間たちも一緒になって準備を進めてきました」と話す長谷川さん。開園に向けては、とにかく日々大変だったそうだが、仲間たちと一緒に乗り越え、今ではいい思い出になっているのだとか。その分、仲間たちとの絆も強く、子育てや受験のことなどプライベートなことも相談に乗ってもらうこともあり心強いと話す。

そんな長谷川さんは、現在は担任を持つのではなくアシスタントとして幅広い年代のクラスの補助を担当。常に担任の保育士が「何を欲しているのか」を考え、先を見越して動くことを心がけているという。

「この園の園庭には遊具がありませんが、広大な自然に囲まれています。いわば自然が遊び相手。そのため、今まで経験したことのない毎日を過ごせています。子どもたちがもう少し大きくなったら、いつか正職員として働けたらと思っています」

MESSAGE

上司からのメッセージ

長谷川さんの良さは、なんと言っても「明るい」こと。挨拶も元気よくしてくれるので、彼女が出勤すると職場が明るく華やかになります。それと仕組みを考えるのが得意で、どの時間帯に誰がどのようなことをすればいいのかをいつも整理してくれています。この調子で正職員になって、ゆくゆくは管理職を目指して欲しいですね。

DATA

社会福祉法人 どろんこ会

東京都渋谷区03-5766-8066

全国約130カ所の認可保育園、事業所内保育所、児童発達支援センター、子育て支援施設等を運営。「にんげん力。」を身につけるために必要な遊び・野外体験を提案実践し、子どもたちが“自分で考え、行動する思考”を育む。
(取材先/読売ランド前どろんこ保育園)