「ダブルワークができて、通勤の負担もなく、自分の都合に合わせて働けたのが魅力的でした」

そう話すのは、首都圏を中心におしぼりのレンタルサービスを展開しているFSX株式会社の生産部に正社員として勤める神谷さん。当初はパートとして入社し、午前中お弁当屋で働き、午後から同社で勤務していた。長年ダブルワークをしていたが昨年の11月から正社員に登用され、今の仕事に一本化した。理由は、働きやすさだと神谷さんは話す。

「FSXには女性の職員が多く、同年代の方がたくさんいます。パート同士の仲も良く、仕事の話はもちろん、学校の話や子育てや受験の相談などに乗ってくれて本当に助かりました。それに子どもの学校行事の日は休ませてくれたり、急な体調不良のときでも快く休みをくれて。ここでなら家事・子育てと仕事との両立ができると思い、正社員として働くことを決めました」

さらに雇用形態にかかわらず、従業員を大切にする社風も気に入っているのだとか。
「昨年はコロナ禍の影響で開催はされませんでしたが、毎年、外資系ホテルで忘年会をしています。そのとき、社員だけではなくパートであっても声をかけてくださるんです。パート一人ひとりを大切に思い、労ってくれるのは嬉しいですね」

現在は、40名ほどいるパートスタッフたちの管理を任されている。できるだけ自己中心的にならないようパートスタッフたちの声を傾聴し、寄り添うことを心がけているそう。
「私が引っ張っていくというより、皆さんで一緒に力を合わせてより良い組織になればいいと思っています」

そう話す彼女にもまだまだ課題はあるという。

「弊社には本社工場と国立工場の２つの工場がありますが、私は本社工場のことしか把握できていません。国立工場については、まだまだ付き合いが浅いので、今後は今の工場と同じくらいそこで働くスタッフたちとコミュニケーションを図っていきたいです。そして会社の人たちからもっと信頼を得て、もっと責任ある仕事を任されるようがんばりたいです」