「今年に入りコロナの影響で仕事ができなくなってしまった人たちを、たくさん目の当たりにしました。そんな人たちの力に少しでもなりたいと思うようになり、今の会社に転職をしました」

そう話すのは、全国の医療機関・介護施設へ人材を派遣する株式会社ルフト・メディカルケアで、カスタマーサポートとして働く橋本さん。大学を卒業する頃に父親が病気になり、医療の道を目指すことを決めたという。最初は医療事務に関する資格を取り、医療事務員として勤務していたが、今年の7月に同社へ転職を決めた。

彼女が務めるカスタマーサポートという仕事は、仕事を探している求職者と人材を求めている病院などの医療機関をつなぐことが主な役割。求職者の面接対応や就労中の既存スタッフの管理などを行っている。また、病院への請求書の作成・送付や登録スタッフへの給料管理も行うなど幅広い業務をこなす。どちらもはじめてのことが多く、不安はあったと言う。

「求職者の方を面接する際、自分の裁量で合格・不合格を出します。求職者と病院、双方のニーズを考え、両者がより幸せな関係を築かなければなりません。最初は不安や戸惑うことも多くありましたが、その度に先輩方が優しくフォローしてくださったので、徐々にポイントをつかめるようになりました。書類作成についても、わからなければ皆さんが丁寧に教えてくれます。何でも話せる雰囲気があるので、本当に働きやすい職場だなと実感しています」

また、目上の方と接する機会が増え、言葉の使い方やビジネスマナーを改めて覚えることができ、自身の成長につながっているそう。そんな彼女が今の仕事でやりがいを感じるのは、求職者の仕事が無事に決まり、楽しそうに働いている姿を見ることなのだとか。

「自分が面接をした方が配属先で生き生きと働いている姿を見たり、病院の方から評価をいただくと、この仕事に就いて本当によかったなと思います。今はまだまだ仕事を覚えることで精一杯ですが、求職者の方や病院の方々からもっと気兼ねなく相談されるカスタマーサポートになれるようこれからもがんばりたいです」