「保育士として働くことが子どもの頃からの夢だったんです。だから今は日々幸せを噛みしめて仕事に邁進しています」

そう話すのは成田国際こども園で保育士として働く真理さん。彼女が保育士に憧れたのは幼稚園児の頃。担任の先生の存在がきっかけだった。

「すごくかわいい方で子どもたちにも優しくて、そのうえよく遊んでくれました。私が入園した時に新卒で入職されていて、子どもたちのためにすごく一生懸命で。とにかく大好きな先生でした。その先生のようになりたいとずっと憧れていました」

その思いは途切れることがなく、短大の保育コースを履修し、資格を取得。晴れて夢だった保育士の道を、この成田国際こども園で歩み始めたのだ。念願を叶えた初日のことは、今も忘れないと話す。

「赤ちゃんクラスを見ることになったのですが、赤ちゃんを抱っこできた時の嬉しさと、担任を任された時の多幸感は今も昨日のことのように覚えています」

そんな真理さんが、数ある保育園の中からこちらを選んだのは地元で通いやすいこと。そして、何より彼女を惹きつけたのが、新規開業する保育園であることだった。

「社会に出るうえで私が一番不安だったのが、人間関係でした。ある程度人間関係が構築されているところに入るのは、心のどこかで嫌だなと感じていたんです。しかし、ここなら新規開業なので、みんなが横一線のスタート。フラットな気持ちでみんなと力を合わせ、素晴らしい保育園をつくりあげることができたら、どんなに幸せなことなんだろうと思い、こちらでお世話になることを決めました」

実際に、この保育園の風通しの良さは随所で垣間見ることができる。オープニングスタッフとはいえ、真理さんは新卒で実務はまったくの未経験者。なかには、母と娘ほどに年の離れた保育士もいるが、それでも真理さんの言うことにもしっかり耳を傾けてくれるなど関係はいたって良好。他にもパートだけの会議が行われるなど、肩書きや立場に関係なく意見を述べることができる。

そんな彼女は現在、４歳児の年中組を担当している。とにかく子どもたちに「楽しい」と思ってもらえるように心がけているのだとか。

「子どもたちから、『まり先生』『まり先生』と、元気よく駆け寄ってくれる時は、この仕事に就くことができて良かったなといつも実感しています。私はまだ独身ですが、結婚や出産をしたとしてもこの仕事を続けていけたらと思っています」